学園☆新選組!~乙女ゴコロと局中法度~
ブランド名 May-Be SOFT ジャンル ドタバタ美少女新選組AVG
発売日 2008.02.21 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(168x230x40mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 2.50GB(DVD-ROM)
原画 あかざ シナリオ 帚星、想ファクトリー、ひなた那由多、
碧依未来、群青、望月ういん
音楽 10曲、父山或人、水無月くるみ あり(1曲、OP&ED)、BARAKO
音声 あり、桜川未央、かわしまりの、草柳順子榎津まお青葉りんご成瀬未亜、金田まひる、
宮沢ゆあな、東かりん、猫村天
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 80箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 90枚
おまけ CGモード、回想モード、アニメモード、音楽モード
対象属性 学園物、ドタバタ、コメディ、ポニーテール、スパッツ、巨乳、ツインテール、帽子、アホ毛、
メイド服、エプロンドレス、緑髪、ストレートロング、ストッキング、縦ロール、着物、和服、
ボクっ娘、ショートカット、ヘアバンド、オーバーニーソックス、ピンク髪、リボン、眼鏡っ娘、
裸エプロン、ハーレム
1プレイ時間 4~5時間 お奨め度 6

レビュー
概要
武家お嬢様学園、私立愛津女学園。この学園は、今、共学化で揺れていた。
学園の古いしきたりを護るため共学化に反対する佐学派と、共学に賛成する
討学派に分かれ、武力闘争が巻き起こる中、主人公は、実験的にこの学園に
転入してくることになった。そして、佐学派の精鋭達からなる「新選組」に
引き込まれ、討学派と戦うハメになる。果たして主人公の運命は。学園の
未来羽どうなるのか……という、ドタバタ美少女新選組AVG。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

土方歳緒(ひじかたとしお)。(CV:かわしまりの)
新選組副長。鬼の副長と恐れられる。二年生。真面目で堅物で男性嫌い。
主人公のことも目の敵にする。やきもち焼きの上に根性曲がってる(笑)

原田紗乃(はらださの)。(CV:金田まひる)
新選組十番隊組長。突撃部隊。二年生。大雑把でさっぱりした性格。大食い。
ケンカ大好き。

藤堂芹栖(とうどうせりす)。(CV:成瀬未亜)
魁部隊、新選組八番隊組長。一年生。落ち着きがなく、照れ屋で、妄想家。
純情妄想暴走突撃娘。ドジッ子。

斉藤初音(さいとうはつね)。(CV:榎津まお)
追撃部隊、新選組三番隊隊長。二年生。無口でクールだが、毒舌。
隠密行動が得意。重度の方向オンチ。やる気無し。

桂心(かつらこころ)。(CV:成瀬未亜)
逃げの心と呼ばれる撤退戦のエキスパート。討学派、超秀班の指揮を執る。
優等生で、物腰柔らかい穏やかな女の子。二年生。

永倉やち(ながくらやち)。(CV:青葉りんご)
防衛部隊、新選組二番隊隊長。三年生。明るくマイペースで色気のある
お姉さん。風流と雅を愛する。

沖田総詩(おきたそうし)。(CV:草柳順子)
遊撃部隊、新選組一番隊隊長。一年生。学園一の凄腕で、最強の剣士。
趣味は、日向ぼっこと、猫のゲンちゃんと遊ぶことと、土方で遊ぶこと(笑)

近藤イサミ(こんどういさみ)。(CV:桜川未央)
新選組局長。三年生。おっとりのんびりマイペース天然娘。しかし、剣の
腕は確かで、密かに頭も切れる。甘い物大好き。体重の話はタブー。

坂本涼華(さかもとりょうか)。(CV:榎津まお)
討学派の徒沙班を率いる。三年生。飄々とした掴み所のないお姉さん。
怪しげな土佐弁と二丁拳銃を操る。

岡田伊織(おかだいおり)。(CV:金田まひる)
徒沙班の徒沙勤能組を率いる。一年生。巨大な剣を軽々と振り回す凄腕の
剣士。沖田を標的にしている。焼きそばパン大好き。
# マイミクってなんだ(笑)

絵の方は可愛らしくほんわかした雰囲気の絵柄。しっかりした線と解りやすい
構図で、とても見やすいと思います。
CGは明るく発色のいい色遣いで、メリハリもあって見栄えもしますね。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。ポーズ変化のパターンは少ない
ですが、表情変化は多彩で、コミカルな表情も多く、見ていて楽しいです。

キャラクターは個性豊かな……というか、クセの強い面々揃い。
新選組より、討学派の方がマトモのような気がします(^^;
みきぽん萌え(笑)

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。
一部兼ね役の人がいますが、そんなには気になりませんでした。
なお、淫語は無修正でそのまま発音されます。

音楽は明るくコミカルでほのぼのとした曲が多め。ひたすら明るい感じで、
静かでしんみりとした曲は1曲しかありません。徹底してます。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はアップテンポで可愛らしい歌。男性の合いの手が入ったりと独特の雰囲気が
あってなかなか面白いです。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。コミカルな演出があったりと
見ていて楽しいです。

エンディングも歌ありですが、曲はオープニングと同じです。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能、音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はそこそこ軽快。スキップ動作はやや重め。描画で引っかかります。

セーブ箇所は80箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とメッセージの一部が保存されます。
数としては、選択肢の数が非常に少ないため、これだけあれば充分かと。
なお、クイックセーブは、ゲームを終了すると消えるのでご注意を。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。選択肢というか、放課後に誰と
一緒に見回りをするか選ぶだけです。
システム的な特徴としては「メイビーフルアニメーション」「破廉恥ウィンドウ」
があります。
「メイビーフルアニメーション」は、静止画がそのままアニメーションするという
もので、主にHシーンで使われます。
「破廉恥ウィンドウ」は、よーするに局部をアップで表示するだけです(^^;

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「松原悠(まつばらゆう)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が愛津女学園に転入してくるところから始まります。
侵入者として追いかけ回され、討学派の手に渡ると共学化が有理になってしまう
ということで、佐学派である新選組に入れられ、討学派と戦うことになる……と
いう感じです。

前半は佐学派と討学派の抗争を中心に、各ヒロインとの絆を深めて行きます。
ドタバタでコミカルな展開が多く、アクションシーンもちりばめられていて、
メリハリの効いた展開です。

後半は、ヒロインの抱えた問題と、共学化の問題を解決したりまとめたりして
いく展開。基本的にはドタバタストーリーですが、ちょっとシリアスな部分も
あったりと、様々な展開が楽しめます。

ラストはすっきり綺麗にまとまる……というか、そこしか落としどころはない
だろうというような終わり方(笑)
プレイする前に、誰もが思い描くような、お約束の終わり方なので、安心して
プレイすることが出来るかと。

まずプレイしていて気になったのは、設定の強引さ。
みんな帯刀してるとか意味わかんない。ここは日本じゃないんですか。治外法権
ですか。そもそも、共学化に賛成の人と反対の人が、なんでよりによって武力抗争
してるんですか。ヘタすると死人出るだろう……。
しかも、学園内では飽きたらず、商店街や店でドンパチ繰り広げるな(^^;

というか、組員いっぱい集めて陽動作戦とかせずに、静かにこっそり話し合いに
行けば良かったんじゃ?
しかも、学校休んでまで会合してたんなら、放課後には終わってるだろ……。

H度は並。各ヒロインとも複数回(3~5回)用意されており、尺の方は短め。
描写もやや軽めです。
内容的には、純愛系のシーンが多いのですが、なし崩しになだれ込むようなものが
多くて、あんまりラブラブな感じはしないかも。

テキストは誤字等はあまり気にならず、テンポも良く読みやすいテキストだと思い
ます。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。1~2ヶ月程度でしょうか。日付の経過は描かれませんので
気にする必要はないかと。

ワンプレイは4~5時間。結構短く、サクサク進むため、あっさり終わる印象です。
共通部分も比較的多く、2周目以降はスキップを使えばそこそこ短縮出来ます。

難易度は低め。基本的に狙ったキャラと一緒に放課後の見回りをすればOKです。
総評
お奨め度ですが、コミカルで勢いのある作品が好きな人にお奨め。
平気で刀を持ち歩き、共学化を巡って抗争を繰り広げるという、現代日本とは
思えない潔い設定で、細かいことを気にする気にならなくしてくれます(笑)
ノリに身を任せて、ひたすらドタバタ劇を楽しむ作品でしょう。

ストーリーは、史実のイベントをちらほらと交えつつ、お約束とご都合主義で
展開していき、最後は予定調和と、今ひとつ盛り上がりがない気はしますが、
安心してプレイすることは出来るかと思います。

ただ、個別ルートがやや短く、かなり駆け足で進むため、どうしても描写不足が
気になるのと、Hシーンまでかなり短くあっさりしてしまっているのはちょっと
もったいないなーと思いました。
エンディングの数はそこそこあるものの、その分各シナリオが短くなっている
ような感じで、どうにも物足りなさが強いです。
せっかく魅力的で個性的なキャラクターが揃っているんですから、もうちょっと
各キャラクターを掘り下げて欲しかったなー、と思いました。

でもまあ、何も考えず明るく楽しいストーリーを楽しめますし、強引ながらも
変わった面白い設定で一風違ったストーリーを楽しめますので、息抜きにプレイ
するにはいいのではないでしょうか。

最後に。みきぽんエンドきぼ……。←無えよ


なんか、こう、るろうに剣心を彷彿とさせますね(^^;
やちはなんか由乃さんっぽいですけど(笑)



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